アイドルの固定概念を超えるアーティスト?
日本は、様々なアイドルグループが乱立され、王道から逸れて独自路線を確立するものが増加している現状にある。
また、アイドル戦国時代と言われていた頃に誕生したグループが淘汰されつつある。
しかしながらその代わりにその頃から活動し続け、10年以上の経験を積んでいるアイドル(グループ)が"実力派"に転成している。
そう、「全てをこなし、全てを包括する」名詞として「アイドル」は成長を遂げたのである。
しかしながら、
「アイドルらしからぬ〇〇」
「アイドルではなくもはや〇〇」
こう言った言葉を褒め言葉のように使う人が後を絶たない。
ドルヲタではない一般層から見る「アイドル」は未だ「何もできない」の代名詞なのだ。
既に人気トップ層には"歌もダンスも上手くはない""成長を見守る"系アイドルは少なくなってきている。(しかしその系統はなくなることはないだろうが)
顕著なのが関ジャムでの歌うまアイドル特集だろう。
歌が上手いアイドルはもはや稀有な存在ではなく、地上波で特集を組めるほどの人数と知名度があるのだ。
そして、歌が上手いグループには良い楽曲が舞い降りる。
良い歌手にはそれほどの訴求力があるし、自作の楽曲を提供したいと思う人間も少なくはない。
結果としてそうした楽曲派をもファンにできるグループが人気グループへと成長しているのである。
固定観念があるのは"こちら側"であるのにも関わらず、
「今までのアイドルとは違う」「それほどこのグループはすごい」
そうやって特定のアイドル側を持ち上げてしまうそんな現状がアイドルという存在を愛する人間としては辛い。
まだ見ぬ未来のドルヲタに、
そして未来の全国民にも、
「自分の好みに合うアイドルに出会った」
という言葉が自然に出てくるような世界になることを祈って。
最後に某ももちヲタの名言を。
アイドルは探すものじゃなくて
向こうからやってくるもの
SixTONES マスカラ ふわっと歌詞考察
まだフルではないのに先行して考察してしまいました。。。ヲタクなので。。。
断言しているように捉えられる文章もありますが、全てヲタクの妄想です。
「mascara」は、「覆う」を意味するイタリア語の「maschera」が語源で、英語の「mask(マスク)」と同源である。
今回のマスカラはどちらかというとこのmaskの意味合いが強いのだろう。
“マスカラ剥がれたまま”
“あの頃の2人のまま” ”出会った頃の2人のまま“
韻を踏んでいることから対比の歌詞であることが推測できる。
つまり、出会った頃≒あの頃。
関係が深まるにつれ、マスカラ(マスク)が段々とつけられていってしまった自分を歌っている。
「貴方」の良いところも悪いところも含めて愛していて、美しく見えた世界が時間が経つにつれて平凡なものに感じられるようになった。マンネリ化してしまった2人。
もっとドラマチックで夢のような経験ができる恋だと思っていたのだろうか。
そんな自分の心の変化を上手く隠していた・完璧なフリをしていた。
強くなれたならば素直になれるかな
見え透いた完璧なフリはもうやめて
自分の弱さからそういった変化についていけなくなってしまったことへの自省か。
また一方で
出かけようかと自身に問いかけているが
終わりがあるのなら始まらなきゃ良かったなんて
いじけてばかりで
という歌詞をループしている。
つまり、「貴方」への何かしらの問いかけや行動は起こしていない。
全て自身の心の中の葛藤を表している。
つまり、マスカラはドラマチックな恋愛を夢想していた主人公が「凡庸なラブストーリー」の尊さに気づく曲なのではないだろうか。
飾らない笑顔で ありきたりなキスをして
凡庸なラブストーリーが丁度いい
それを受け入れてまた「貴方」と人生を歩みたい。
そんな歌詞であるように思える。
ここにマスカラを化粧品の方の解釈を入れてみる。
マスカラをつける=化粧をしなければいけない年齢になった
つまり、マスカラをしないような若い年齢の2人の恋愛が徐々に大人になるつれて関係が上手くいかなくなってしまったことを歌っているのではないか。
具体例を出すならば
高校で恋に落ち、大学で別れ、
社会人になってあの時の恋愛を思い出すような。
SixTONESの年齢を加味するとそんな背景も見えてくる。
マスカラで着飾らずにあの頃のままの
凡庸で平凡で平坦な日々を
「貴方」と過ごしたいと願う大人の
葛藤と希望を歌っている楽曲であると私は感じた。
以上、short ver.を聴いた考察でした。
うやむやを聴いたヲタクのアイドル歌唱と自担の話
これは、いちアイドルヲタクの雑感である。
私はアイドルヲタクをしているなかで、いつもこの子は歌がアイドル歌唱だから好きだと答える。
顔や性格と同等、いやもしかしたらそれよりもっと贔屓にするメンバーを決めるときに重要な要素かもしれない。
アイドル歌唱とはなにか。
甘ったるい声?鼻濁音?独特のしゃくり?息遣い?
当時、ちょうどいい表現が思いつかない自分がいた。
クリスタルボイス、キャンディーボイス、キャラメルボイスそう例えられるアイドルは歴史上多数存在する。
やはり代表格は松田聖子だ。
チェリーブラッサム - Single by Seiko Matsuda | Spotify
私も松田聖子の楽曲が好きでよく聴いている。(↑お気に入り)
アイドルの中のアイドル。彼女の存在が後のアイドル史に多大なる影響を与えた。
あるバラエティ番組で松田聖子の歌声をマツコデラックスが「絶頂時の声」と例えていた。
彼女特有の発声と息遣いがセクシーということだろう。
または、少し辛そうにも聴こえる喉を締めたような歌声か。
その例えがアイドルに対してアリどうかはさておき、私が腑に落ちるための足掛かりになった発言で、非常に記憶に残っている。
また、「甘い歌声」で検索をかけてみるとある記事にたどり着いた。
この記事でも甘い歌声のことをセクシーな声、語尾に吐息感のある発声と定義しており、より説得力が増す結果となった。
このことから
アイドル声(〇〇ボイス)≒甘い歌声≒セクシーな声
として考えることができるようになったのだ。
また一方で近年ハロープロジェクトにおけるクリスタルボイスといえば宮本佳林だろう。
宮本佳林も松田聖子に憧れたアイドルの1人であり、声質もガラス細工のように繊細で「アイドル声」そして「アイドル歌唱」の代名詞とも言えるだろう。
なぜ、松田聖子の次に宮本佳林を挙げたかというと、私のアイドル歌唱の定義を定義した動画が彼女のボイストレーニング映像であったからである。(映像31:38〜)
この動画において注目したいのは、36分あたりからのボイストレーナーの菅井先生の発言である。
「ぐにゅり」
上擦った声、辛そうな声を表現する単語として、これ以上に“アイドルらしい”単語があっただろうか。
菅井先生の話によると筋肉の使い方の話らしいが、詳しい言葉の説明がなかったため定かではない。
しかし、この歌い方(筋肉の使い方)ができるアイドルこそアイドル声の持ち主、アイドル歌唱の使い手と言っていいのではないか。
“ぐにゅり”とする歌い方。
これこそが私のアイドル歌唱の定義となった。
本題に入る。
ある曲のミュージックビデオが先日解禁された。
SixTONESのファーストアルバム通常盤に収録されている「うやむや」という曲である。
いわゆるボカロ曲を彷彿とさせるこの曲は、MVが解禁されたことにより一層ボカロを意識していると確信できる楽曲となった。
結果、解禁されてからさまざまな界隈の人が聴くこととなり、それが再生数にも現れていると言えるだろう。
この曲で一番注目したいのはリレー形式で歌いつなげているというところである。
公式サイトに歌割りが公開されているので参照してもらいたい。
リズムと語感を重視した歌割りで、特にサビでは頭の2文字(2音)を被せるようにして歌っている。
人数が多いグループアイドルにおいて、歌詞がぶつ切りになるのはよくあることであるが、言葉と言葉の繋ぎ目にムラが出てしまうことが度々指摘される。
この曲はボカロ曲のように言葉数が多いのでよりそれが懸念された結果なのかはわからないがそのような工夫がされているのだ。
こうやって歌いつなげることで、いつもは歌割りの偏りが出てしまう場面においても平等にそして細かく区切られることがこの曲における工夫がもたらした恩恵とも言えるのだろう。
そして私がこの曲を初めて聴いた時、アイドル歌唱を感じた部分がある。
リスクは大好きいつまでたっても
嫌になるのも絵になる
森本慎太郎の歌唱部分だ。
森本慎太郎はファンによく「キャラメルボイス」などと呼称されるほど甘く、そして心地の良い語尾の処理が特徴的な歌声の持ち主である。ガタイの良いワイルドな容姿から生み出される甘い歌声は、大いに彼のギャップとなって活きている。
特にこの歌唱部分の「絵に“なる”」という部分には、まさにぐにゅり歌唱が使われている。
そして、彼特有の語尾も合わさり非常に印象強いパートになっている。
アイドル歌唱はアイドル特有のモノである。
逆を言えば、アイドルソングはアイドル歌唱が使われることでアイドルソングとしての体を成す部分があるし、(純然たる歌の上手さとは別の個性として)アイドル歌唱を身につけることで自分の武器にするアイドルも多い。
SixTONESはこの「うやむや」という曲で、そうした“武器になる美しく完璧なアイドル歌唱ができるメンバー”を引っかかりになるパートに決め打ちできるほどの歌唱メンバーの層の厚さを見せているのだ。
ある種の飛び道具として起用できるほど他のメンバーにも歌唱力があり、そしてお互いがお互いに引き立つ歌唱パートの選定が可能なのは、今後も幅広いジャンルの楽曲を歌うアイドルSixTONESとしての強い武器であろう。
ぜひ「全く同じボイストレーナーなど」に「全く同じ発声や歌唱法」を習うのではなく、このまま全員の歌の個性を活かす形でのそれぞれに合った歌唱力の伸びをこの目で見届けたい。
ぐにゅり
別に感謝なんてされなくていい 【デビュー週の備忘録】
これは、SixTONESがデビュー日を迎えた直後に綴ったもので、その時の感情をそのままぶつけたのでまとまっていないですが忘れたくないのでアップします。
長かったデビュー週でしたが、今思うとお祭りのようで貴重な体験でした。
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SixTONESがデビューした。
もっと早くブログ書きたかったが、実生活とデビュー週のお祭り騒ぎに忙しくてデビューに対するブログを書くことはできなかった。
ともかく、今の感情をただ綴りたいと思う。
私自身、長年ジャニーズデビュー組を応援していたが、Jr.から応援している人がデビューする経験は初めてだった。
友人がキンプリ降りていたのでなにやらデビュー週というものは忙しいという情報だけはあったし、その友人から色々聞いてはいた。
しかし、状況は違っていた。
合同デビューによるSNSやYouTubeチャンネルで攻防の過激化したことによって、楽しみにしていたデビューがヲタクたちの戦争に発展した。
ここに対しての文章は本当に沢山の方がブログを書いてらっしゃるし、ほぼ同意なので特に言及しない。
怒涛のデビュー週が終わり、初週売り上げがオリコンやビルボードのランキングとして発表された。
かく言う私も微力ながらCDを複数買いしたのだ。
「彼らには1位しか似合わない」
そう思いながら必死にCDを複数枚買い、ビルボードの対策用のツイートをし、YouTubeの動画を毎日何回も再生したのだ。
もちろん買ったものを無駄にはしたくなかったので周りのジャニーズを応援していない人に配ったりもした。
ヴィジュアル系のバンドをやっている知り合いには「YOSHIKIさんが作ったので聴いてください」と言ったりして、できるだけ彼らをジャニーズという色眼鏡で見るのではなく、"音楽グループ"として見てもらえるようにと願いを込めて。
だけど、それでも疲れはしなかった。
デビュー週が終わってもSixTONESが大好きだし、これからも応援していきたいと思っている。
一つだけ思ったことは、私はファンとしてできることを精いっぱい頑張ったが、別に彼らからの見返りを求めたわけでもないし、別に感謝なんてされなくていいということ。
Twitterを見ていると、こんなに売り上げがあったのに十分に感謝をされてない、足りないなんてことを言っている人を見かけた。
アイドルにとって私たちファンはごひいきにしてくれている消費者である。しかし私たちは消費者であるという自覚をしばしば忘れがちだ。
それは、アイドル側が「ありがとう。みんなのおかげです」「みんなもチームの一員です」と言ってくれるからかもしれない。
こういった発言ができるアイドルは素晴らしい。その当事者意識が私たち個人個人に生まれるからこそ、より熱狂的で結束力があるファンダムの力が形成されるのだ。
しかしながら、”いち消費者である”ということはこれから先もファンを続けるにあたって失くしたくない。今回の件でそう思わざるを得なかった。
彼らが提供してくれる、販売してくれる音楽または写真、テキストそしてライブなどを私たちは「買っている」消費者なのである。
だからこそ、購入したことに不満が生まれる可能性があるときは買わなくていい。
心が荒むような戦いに不用意に乗り込まなくていい。
それがジャニーズという国内最大級の大手事務所を応援している最大のメリットなのであろう。
思えば、別事務所のアイドルや若手俳優を応援してたときより穏やかに応援できてる気がする。このチケットを買わないと次はライブできないかも、グッズを買わないと次は推しが呼ばれないかも……そう思いながら必死にお金を出していた。それが優越感や自己肯定感に繋がっていたが、今の状況は私には合っているのかもしれない。
私は自分で考えて選択してこのデビューを迎えた。楽しかった。つらかった。
でも、彼らが一番似合う一位をとれた。満足している。
私が頑張ったのは彼らが魅力的だから。彼らがすごいから。
感謝なんて、されなくていい。
アイドルのダンスに想いを馳せる
平成から令和に変わり、それ以前のアイドルよりダンススキルを武器にするアイドルが増えてきた。
そこで今回はグループの上手さというより、個人のダンススキルの特徴について勝手に語りたい。
アイドルのダンスの巧さにはいくつか系統があるように思える。
①ダンス→歌タイプ
これは、平成から学生においてダンスが必須科目になったことなどから、より身近にダンスがある環境が多くなってきている最近のアイドルに多くいるタイプである。
アイドルになる前からダンススクールなどに通っており、ある程度のスキルを保持している上で歌うようになるので、新人ながらある程度余裕があるように見える(気がする)。(新人アイドルの顔の必死感は、ダンスの振りが入ってるかどうかに左右されがちな印象)
また、そもそもジャニーズJr.のレッスンは主にダンスだけであり(ボイスレッスンは任意)ダンスを完璧にするというのは先輩アイドルのバックダンサーから始まる人たちにとっては必須条件とも言える。ダンスを上手く踊って目立つことはデビューへの近道とも言えるかもしれない。
デビュー前から習っていたメンバーであるKIng&Princeの髙橋海人、Snow Manのラウール、モーニング娘。'20の石田亜佑美、つばきファクトリーの山岸理子・秋山眞緒などは後にダンスメンバーとも言われ、グループのダンスパフォーマンスの要になりやすい。
全体的に筋力がしっかりとあり、後からマイクを持って踊るようになってもいつも通り踊ることができるメンバーが多い。
②歌→ダンスタイプ
これは少数派だと考えられる。なぜならば歌の専門的なスクールに通ってる人ならばそのまま歌手になるパターンが多いからであると推察される。しかしながら、習い事の多様化などもあり近年見かけるようになった。例としては、北川莉央(モーニング娘。'20)、鈴木愛理・梅田えりか(°C-ute)*1などがいるだろう。
スクールではないが、モーニング娘。は女性ロックヴォーカリストオーディションの落選者で結成されているため、歌手志望からアイドルへの転身ということで初期メンバーは特にこのパターン当てはまるとも言える。
歌が上手いメンバーは必然的に歌割が増えるので初期から注目されやすいようにも思える。
③歌とダンス両方習うことができるスクール出身タイプ
有名どころでは広島ASHなど最近の女性アイドル界隈ではそういったタレントを目指すスクール生出身の方も珍しくない。Perfumeをはじめ、BABYMETALの中元すずかやモーニング娘。の鞘師里保など、数々のスターを産んだのもこのスクールだ。
また、女性ならではではあるが、宝塚音楽学校入学を目指してスクールや習い事をしていた人も多い。モーニング娘。元リーダーの高橋愛やアンジュルムの伊勢鈴蘭などが挙げられるだろう。
歌とダンス、総合的にスキルが高くデビュー時から注目されるメンバーが数多い。特に宝塚音楽学校入学には声楽やバレエが必須なので目指していたメンバーは曲によってはポップス、ヒップホップとは違うアプローチができるメンバーがいるのも特徴。
④同時習得タイプ
最近では事務所に所属する前の段階でスクールなどでスキルをある程度つけている子がいる一方で、一発合格で次の日からメンバーとして加わる場合やアイドル事務所やグループ全体の下部組織である研修生や研究生としてすぐステージに立つ子もたくさんいる。
かなり年齢が幼かったり、自分の意志ではなくオーディションに応募されたなどという昔ながらのパターンが多く、アイドル戦国時代と言われて久しい日本のアイドルでは活動期間が短いアイドルグループが増え、短期で結果が出せることが求められるようになり、容姿も含めてなかなか将来的な"伸びしろ"に任せることは難しく、大手事務所でもかなり少なくなってきている印象だ。
しかしながら、このタイプは成長過程をファンが追えるというアイドルの一番の強みが一番魅せられるという特徴がある。
ダンスはというと、SixTONESの森本慎太郎やアンジュルムの佐々木莉佳子など筋力がついてマイクホールドもブレず歌いながらしっかりと踊るパフォーマンスをするタイプとBerryz工房の清水佐紀やモーニング娘。'20の譜久村聖、Juice=Juiceの宮本佳林・高木紗友希など筋力はすごくあるわけではないが”歌いながら踊る”ということに特化しているアイドルが完成しやすい。
前者はダンス、後者は歌の片方だけを先に習ってた人もデビュー後にそういった方に収束する傾向にあるように思える。
以上ですべてのタイプを考察し終えた。
アイドルならではの着眼点で推しや担当、またはダンスが好みのメンバーの「ダンスにおける共通点」を探るのも楽しいのでお勧めしたい。
SixTONESのダブルセンターに対する雑感
アイドルグループにおけるセンターとは、いわばそのグループの顔であり代表とも言えるであろう。
それがパフォーマンスの要なのかビジュアルの要なのか、はたまた他のメンバーの精神的支柱になるのか。それによってそのグループの強みや武器が変化する。
また、昨今のアイドル文化においてメンバー構成が奇数人のグループが安定する、売れると言われている。
つまりそれは通常、1人に拠る。
しかし、それは諸刃の剣かもしれない。
1人をグループの真ん中に固定することはグループの印象そして売り上げをその1人に託すということに変わりはなく、重圧で押し潰してしまいかねない。勿論批判も受けることがあるだろう。そして他のメンバーから孤立する可能性も。
しかしながら奇数の5人グループでありそれを回避したまま売れたのが嵐と言えるだろう。誰がセンターでも良いグループ。嵐は度々そう評価される。
ただ、マーケティングの面では固定のセンターは必要とも言える。"故意に"固定センターを無くすということは一方で「誰もセンターにそぐわない」ということになりかねないからだ。
グループの華はいないよりはいたほうがいいし、そういう圧倒的なメンバーはいるだけでグループを一気にメジャーに引き上げてくれる。
橋本環奈がいたRev. from DVLなどがその一例だろう。
それは奇数人で効果が発揮されるとも言える。上記に当てはまるグループが偶数人グループの場合、立ち位置等で無理やりセンターにするなどの工夫をしているが、それは大人数だからできることであり4人グループや6人グループでは1人だけを目立たせるのは至難の技であろう。
つまり、ダブルセンターにする場合、1人だけが目立つ状態ではそのセンターが持つ力を十分に発揮できるとは言えないのだ。
ダブルセンターが光ることは至難の業だ。
他のメンバーよりもセンターに相応しく、そして同じパワーバランスを維持する2人がいなくてはならない。
それは一朝一夕で完成するものではない。
性格も相性が良くて同じくらい歌やダンスが上手く、ビジュアルも甲乙つけがたい2人を組ませることができるくらいに人材が潤沢な事務所はないであろう。あったとしても一人一人にグループをあてがったほうが良いグループを多く量産できる可能性もある中でその賭けには出ない。
となると、すでに完成されたグループの中で構築していくほうが現実的である。
それがSixTONESだ。
SixTONESがバカレア組と呼ばれていた時期、雑誌やメディアではドラマのメインである森本慎太郎と松村北斗が中心であり、一方で少クラではジェシーと京本大我が中心であったように思えた。しかしバカレア組が解体されてジェシーと松村北斗が少クラやその他公演でも中心に。(その他のメンバーは2人の周りにもいなかったが……)
その後グループ名がつきSixTONESが結成されてから現在まで精神的支柱はジェシーであるとメンバーが話しており、またパフォーマンス面ではジェシーと京本大我が中心であることは公然の事実である。
しかし、SixTONESはすぐデビューとはいかなかった。
私たちには理由の全てがわかる日は来ないだろう。
でも私はジャニー喜多川氏がSixTONESをデビューさせようとしたきっかけの一つがこのジェシーと京本大我のダブルセンターのバランスの成熟度にあると考えている。
例えば、ハモリがあったり2人で掛け合いのように歌っていくパターンの楽曲での2人が織りなす歌は最高にマッチしている。
これは今より幼いときから同じクオリティというわけではない。勿論、個人でのスキル向上もあるのは百も承知である。
しかしながら、彼らが長い時間をかけて2人で歌うことに重きを置いて練習してきた功績なのではないか。
長年の関係性から生まれるハーモニーなのではないか。
互いの性格、歌う時の癖を十分にわかり合っていて、そして何より音楽に対する信頼がその歌声を生み出してるのではないか。
この2人が音楽という確固たるもので結ばれているからダブルセンターとして偏りなく隣り合い、ひいては6人全員が横並びできるグループなのだと私は思う。
そしてジェシーと京本大我が音楽で互いを信頼しているように他のメンバーもまた互いを信頼しているからこそ、SixTONESは高いレベルで歌のパフォーマンスを維持できているのではないだろうか。
音楽でダブルセンターが結ばれているSixTONESは、音楽で愛させてくれるアイドルグループだ。
SixTONESのイメソンにメロン記念日を
SixTONESとハロプロをこよなく愛するヲタクがSixTONESのイメージに合うメロン記念日の神曲をお薦めしたい。
これを閲覧していただける多くの方はスト担であることを想定しているので、まず初めにメロン記念日のご紹介から。
メロン記念日(メロンきねんび)は、1999年から2010年まで活動していた日本の女性歌手グループ、女性アイドルグループである。2010年5月3日、中野サンプラザでの公演をもって解散。(Wikipediaより)
メンバーは
セクシー担当 斎藤瞳
メルヘン担当 村田めぐみ
ボーイッシュ担当 大谷雅恵
ナチュラル担当 柴田あゆみ
の4人だ。
女性アイドルグループとして、特にハロプロ出身ユニットでは非常に珍しいことであるが、ハロプロを卒業しても結成当初からのメンバーが一度も変動することなく、10年に亘る長期活動を行った。
いわゆる今の「女性アイドルグループ」の雰囲気からはかけ離れている4人組ではあるが、その楽曲の随所に寺田っぽさが感じられ、ハロプロのライブではカバーとして盛り上がりを見せている。
そんなメロン記念日の曲を、今回はSixTONESの個人に当てはめてご紹介していきたい。
歌って欲しいというよりは、それを聴くとなんとなくそのメンバーが浮かんでくるというようなパブリックなイメージソングとしての紹介なので悪しからず。
では、一番わかりやすいところから紹介していこう。
田中樹×香水
まぁこれは香水を一度でも聴いたことのあるスト担ならば絶対に田中樹を想起すると断言できる。
この曲は、好きな男性には本命がいることをわかっているのに浮気相手、2番目の女になってしまうという主人公の気持ちを歌っている。
車の中にいると私のとは違う香水の匂いが。
些細な抵抗としてここではキスをしないと繰り返す主人公。
この歌詞の通りの夢小説を占ツクで読んだことある!
こうなること間違いなし。
曲の中にラップが入ってるのも、なかなか珍しい。ラップ担当の彼にはピッタリなのではないだろうか。
京本大我×かわいい彼
これですよね。かわいいですし。
実際の彼は男らしいのも承知の上ですが、イメソンなので。
お好み焼きもひっくり返せない。服装も決めらんない。旅行でもなにもしない人だってわかってるのに、一目惚れしてしまったがためにかわいくて仕方がない。誰にも渡さない。という曲。
お好み焼きをひっくり返せない彼。
あの動画ではひっくり返せはすると発言してましたが……
https://youtu.be/_vywZByqAdw
歌詞というより曲調をメインに考えた。
イントロからボンゴにコンガで「オォオオ〜!」と雄叫びが入るこの楽曲は、さながらジャングルを彷彿とさせる。時に野生児と称される男にはピッタリではないだろうか。
ラテンっぽかったり、サンバっぽかったりと自由でそして明るい曲調は、ライブでは自由に跳ねてコールして盛り上がるには持ってこいである。(現在のハロプロ関連のライブではジャンプは禁止されているが)
ぜひライブの映像も探してみて欲しい。
言わずと知れた名曲。
「あなた」の愛を拗ねてる日に買ってくる赤いフリージアの花束で感じるというなんとも素敵な恋人の曲。
ただ一見幸せそうな2人だが、一年経ってマンネリを感じてきてる彼女も見え隠れしてくる。
「あなた」を好きな意味の答えが出ない、幻ならそれでいいといったような一種の“惚れたもん負け”な表現が出てくるが、それでも2人の運命を信じることにすると締めて終わる。
純潔の赤いフリージアはメンバーカラーが赤に似合う。
そして、彼を彷彿とさせるのは2番の歌詞である。
あなたの夢は 歩きながらバーガー
ねえ たった今の気分でしょ!
もっと真剣に答えて
松村北斗×もう 待てませ〜ん!
迷った。
メロン記念日はセクシーな楽曲がたくさんあるが、なんとなく女っぽすぎるので完全に当てはまるかどうか疑問が残ったのだ。
そこで思いついたのがこの曲。
ブログのテンションを感じられる一曲。
歌詞を見てみるとわかるが、一方的にメールをかなりの量送りつけてるかのような文体。そして、これが最後のメールと言いながらなかなか辞められず、「構って」というのが透けて見える“めんどくさい”感じ。
その他、セクシーで大人っぽい曲はたくさんあるので調べてみるのも一興。(筆者はMI DA RA摩天楼と迷った)
髙地優吾×告白記念日
これも迷った。
これは人物としてのイメージというより、この曲の「あいつ」が髙地優吾だったらいいなという意味も込めての選曲だ。
夏季限定のアルバイトで出会った人に片想いしており、明日はその人に告白する記念日にするぞと毎日思ってしまっているという曲。
夏の間になんとかしなくちゃいけない恋みたいなのが似合う男って素敵。(感想)
メロン記念日の曲の中でここまで可愛らしい曲はないように思う。青春という言葉が出てくることから、曲の主人公の年齢も少し幼い印象である。明るく、前向きで笑顔になれる、そんな曲だ。
以上である。
メロン記念日の曲は本当にクセになったりウキウキしてしまう曲が沢山あるのでぜひ触れてみて欲しい。
個人的にはヲタクの気持ち部門があったら「電話待っています」を挙げたい。
〜だってこれは運命だから〜